11/29のレースが終わって4週間の禁酒明け、体重が右肩上がりで何か月ぶりかに57kgを超えてしまった(汗)。
レースにエントリーして日が近づいてくればまた制限することになるので、今は自由に飲みたいものを飲み食べたいものを食べている。
① 酒呑童子
秋田料理のお店。日本酒が豊富で、秋田出身の女将さんがこしらえるきりたんぽ鍋が美味しい。基本的には放っておいてくれる距離感が居心地いい。鰺のたたきをオーダーしたら、「これ、よければ食べてみてください」と、余った部分で竜田揚げを用意してくださった。
3回目にして、ちょっと特別なおもてなしをしてくれたことが嬉しかった。
② 押上文庫
店主の出身地である信州の地酒が多く揃っていて、酒器にも拘りがあるお店。日本酒好きによる、日本酒好きのための料理を提供してくれる。
住宅地にポツンと。
店内はちょっと雑多だけど、店主がとても気さくで恐らく繊細な方だと思う。好みに合ったお酒を選んでくれ、その引出しの多さ深さに驚かされる。信州のワインについても詳しい。
この日は僕含め3名で、みんなひとり呑み客。お二人は常連というのが直ぐに分かったが、店主は僕にも気配りしてくれて、あ、こういうのがこのお店の魅力なんだなと思った。
女性客が帰り、男性客は向いのテーブル、店主が右側でカウンター越し、つまり三角形になった。ソーシャルディスタンスもそうだが、その位置関係が心地よかった。
しばらくすると男性客が、重たそうなリュックを片手に立上り、カウンターに瓶を並べ始めた。「もしよろしければ、お付き合い頂けませんか?」と。どうやら、呑み比べが始まるらしい。
この方、かなりの日本酒通で、地方の酒蔵巡りが好きらしく、アポなしで訪問しちゃうらしい(アポなしでも対応してもらえるというのは、日本酒の世界ではそれなりの方なんだと思われる)。
今回は広島の呉を訪れ、気に入った蔵のお酒を現地で購入し、こうして持ってきたんだとか。カウンターに並んで座ると見えるのは店主と広くはない調理場だけ。なんだか、個人宅で飲んでいるような錯覚に陥る。
既に2合飲んでいたけど、実際に見てきた蔵元や会って話した杜氏とのストーリーを聞きながら味わう、東京では入手困難というお酒は格別だった。
常温でひとしきり飲み終わると、今度は店主が絶妙な温度で燗を付けてくれて、もう1ラウンド。銘柄によっては、まろやかに丸みを帯びた旨味が増して、ぬる燗の深みを知ってしまった。
③ お静
築100年を迎える古民家のワインショップ&バー。目の前が隅田川花火大会の鑑賞スポットで、昨年見かけた時からずっと気になっていたお店。ネット情報からすると、なんとなく一見さんお断りの雰囲気で常連さんが通うサロンのような場所に思えて、二の足を踏んでいた。
会食を控えるようになって時短営業を強いられている昨今、むしろチャンスだと思った。思い切って電話してみると予約が入っていないとのことだったので、昨夜行ってみた。話した感じも、勝手に抱いていたイメージとは異なり、受け入れてもらえそうな声のトーンに安心した。
この佇まいからしてテンション上がる。
お婆さんから家を受け継いだという店主と息子さんが迎えてくれた。
靴を脱いで奥のソファ席に移動し、コートを預けると家の中を案内してくれた。
ワインをドメーヌから直接買い付け有名なホテルやレストランに卸すなど、ワインに携わること30年というソムリエさん。筋金入りのワイン通、いやこの道のプロだ。やっぱり場違いだったかなーと気後れするが、持ち合わせている知識を総動員して話についていく(笑)。
若干身構えたものの、電話での会話の内容から、少なくとも僕がワイン好きなことは伝わったらしく、歓迎モード。
そしてすぐに意気投合といったらおこがましいけど、このワインオープナーのコレクションを見せてもらって、
カーボン調のを僕も愛用していることを話すと、ちょっと距離が縮まって認めてもらえたような気がした。
さらに、卸先のレストランの中に僕のお気に入りのグランメゾンがあり、妻と付き合っている時に2年続けてクリスマス・ディナーを満喫したことを話すと、一気に距離が縮まった。なんならハグ出来るぐらいの勢いだ(笑)。
そして決定打は、セラーも見せてもらうと偶然にも好きな造り手が一緒だったことで、この日この時間が最高のひと時になることが約束されたかのように思えた。
セラーの一番上に並べられたそのワインは、ルフレーヴというブルゴーニュを代表する造り手で、人によっては世界最高峰の白ワインと評される。グランクリュとかプルミエクリュの格付けを持つワインだと、モノによってはアルファフライが2足も買えちゃう。
当然そんなワインを頻繁に飲む機会はないけど、マコン・ヴェルゼという銘柄はお手頃価格で、値段でいえば型落ちセール対象のジャパン・ブースト並み。いや、型落ちと例えるのは不適切で、村名クラスであってルフレーヴのスタイルを十分感じることができる銘柄。
滅多に出さないという、リーデルのこのグラスに注いでくれた。確かにこのワインにはちょっともったいないけど、客だったら喜ばない人はいないだろう。
日本酒も好きだという流れになると、奥の部屋から古酒を持ち出して、テイスティングさせてもらえた。
初めて飲んだけど、フレッシュさは皆無で、まるで紹興酒の様な味わい。クセは強いが、これもありかなと思えた。因みに店主は日本酒はお好みではないらしい。
自分だけワインを飲んでいるのも悪い気がして、お二人にもどうぞと勧めて一緒に堪能。赤のグラスをサービスしてもらい、至れり尽くせりのおもてなしを受けた。
すっかり気持ちが満たされたけど、小腹を満たしたかったのでハシゴすることにした。
④ BAR Bee
向かったのはオーセンティックバー。ここも前から気になっていた場所。本格中華がガッツリ食べられるとの評判。
パリッとした白シャツに身を包んだバーテンダーのお二人の無駄のない動きに見惚れる。ミント系のカクテルをお願いし、前菜盛り合わせ(自家製チャーシューと棒棒鶏)と春巻をオーダー。
ビックリするほどのクオリティ。2組の先客がいたが、気づけば最後の客となった。レースが終わって最高の息抜きができた。
どこも自宅から徒歩圏内。マイホームに引っ越した後は、①と④は帰路の途中になるし、③もちょっと遠回りすれば寄れる場所。どのお店のオーナーも下町ラブで地域密着を目指されている。これからの生活が楽しみで仕方ない。
珍しく熱く語ってしまった(笑)。
そんなことより今週は体重を落とすようにしないと。まずは超スロージョグだな。
- 関連記事
-
-
オークリーのレンズを交換 2021/10/12
-
GW初日はスポーツ三昧 2022/04/29
-
外で食べるステーキ【パクリ記事】 2019/09/28
-
この記事のトラックバックURL
http://runnert.blog.fc2.com/tb.php/617-dbb67d35