箱根駅伝を実家でみんなそろって見ていると、やっぱりシューズの話題で盛り上がった。
「お、いい流れだぞ。」僕は内心ほくそ笑んだ。自分から正当性を主張しても説得力がない。
もはや、このシューズじゃないと勝負できないのが世界の流れ。なにもプロや大学の駅伝選手に限ったことではなく、市民ランナーにとってもそうだ。という、もっともらしい話をしたところで、簡単に理解は得られない。
今年の箱根を駆け抜けたランナーの殆どがイキイキしていた。往路・復路ともに気象条件が良かったのは事実だが、急ブレーキを踏んだ選手はいなかったんじゃないかな。
そんな好走を何時間も目の当たりにして、家族らの見方に変化が生じていた。箱根じゃないレースだったら、こういう展開にはならなかっただろう。箱根というコンテンツだからこそ、家族にもウケがよく、トップアスリートとはいえ学生が奮闘している勇姿は共感しやすい。
いい感じで感情移入できていたんだと思う。
そういう状態だったので、ピンクやライトグリーン、オレンジXグリーンの特徴あるシューズに対する関心も高まっていた。
あーだこーだ話しながら見ていた。
しばらくして。
「3万円の価値はあるんだね。パパも4分半も速くなったんでしょ?」妻がそう言った。はっきり言ってくれた!
僕は「そうそう、全くその通り!」と声を大にして叫びたい気持ちを抑え、控えめに「まぁ、そういうことになるかもしれないね。」と冷静に返す。母はなんだか腑に落ちない表情をしていたが、嫁がそう言うならそうなのかしらね、と半ば理解を示してくれていた。
実は、こんなことがあった。MGCの数日後にナイキから箱が届いた時、妻はピンときたらしい。僕がアディダスのシューズを愛用していることはもちろん知っている。夜にこっそり試し履きしてからは、しばらくの間箱に入れたまま部屋に保管してあったので、特にお咎めなかった。
それが、些細なことで口げんかになった時、「だいたいあなたは3万もするシューズ買って*#$%‘“@*>$」と、怒りの引き出しから、関係のないシューズに飛び火したことがあった。なんでその話を今ぶっこんでくるのかという不条理はあったものの、そもそも論としてそう思うのはよく分かる(笑)。
話は変わって。我が家の年賀状は、メインイベントの家族写真に、スナップ的な写真を散りばめ、ついでに僕のランの写真を1カット忍ばせるのがお決まりのパターンになっている。
今年は仕事が忙しくて年賀状作成(=写真選び+編集)にそこまで時間をかけられなかったし、息子の七五三で家族揃っての和装写真があったので、メインをそれにし、息子のお色直しバージョンを加えた2枚でいこうかとなった。僕としてはちょっと寂しかったが、まぁ仕方ない。
それが、驚いたことに、妻から「パパの走ってる写真入れなくていいの?」と。なんでも、彼女の友達の間では、最初にその写真があった年賀状を見たとき、1枚だけ変なのが紛れ込んでいるのが不思議だったようだけど、毎年懲りずにぶっこんでくるので、今年はどんな写真が?とお正月の楽しみになっているんだとか。
そんなわけで、妻としては友達に笑いのネタを提供すべく、僕のランショットを入れたいという気になったようだった。で、仕上がったのがこちら。はりゆうさんに撮って頂いた写真をぶっこんだ。
揉め事になると大抵、あなたは走る自由な時間があると非難されがちだけど、なんだかんだ言って、レース前の食事メニューだったり、一番応援してくれてるのが彼女だ。家族の応援こそ嬉しいものはない。
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