「あ~Tomさん!てっきりDNSかと思いましたよ~。」
スタート数分前にお会いし開口一番、いつも元気はつらつユーリさんが発した言葉だ。
事実、前日夕方にブログを更新した頃、レース中の気温が30度近くになる予報に対し、挑戦する勇気 vs. 撤退する勇気は30/70ぐらいで後者に傾いていた。挑戦と言ってもPB狙いではなく、ベストを尽くすという程度の心持ちだ。
一方で、天気は変わるものだし、走る可能性がある限り、レース当日の朝食を調達したり前日に準備はしなければならないわけで。飲みに出かけることもせず、早めにベッドに入った。
この日のために練習を調整したり体調も整えてきたつもりだ。東京30K、お気に入りの大会のひとつだ。暑くなるのは仕方ない。悩んだ末、僕は走ることを選んだ。もとい、撤退する勇気がなかった。
結局のところ、せっかくエントリーしているし、家からチャリで15分だし、っていう理由を並べDNSを決心できなかったのが僕の弱いところ。これに尽きる。
会場に向かう道中、強烈な風が吹き荒れていた。河川敷に降り立つと、チャリでも進むのが困難なほどで、この中を走るのは無謀だなと感じた。にもかかわらず、引くに引けずズルズルと。
シューズはズームフライFKを選んだ。足裏が痛くなるのは慣れの問題だと考えた。
ひらぶーさんとユーリさん。お二人にはスタート前から弱音を吐いてしまった。写真の後、リレーマラソン以来となるシゲさんにも会え、赤白激沈Tを掲げた(ひらぶーさんの後方ね)zunzumanにははじめましてのご挨拶。
5km折り返しコース。最初は追い風。目標タイムは設定せず、1往復してみてペースを探るつもりでスタート。
追い風だというのに慎重になりすぎた出だし。初っ端の距離表示の手前数メートルで自動ラップ音が鳴る。あれ。2kmはさらに数メートル手前でピッ。あれれ。
ペースに乗れないどころか、前足部がチクチク、ひりひり主張し始める。早すぎるって。暑すぎて、気持ちが全く乗ってこない。
折り返すとやる気をごっそり持っていかれる強烈な向かい風。スタートに立ったことを激しく後悔し始める。そうなると力が入らず、どんどんペースダウン。
スタート地点に戻ってきて折り返した後100mほど走った所で止まった。しばらくぼ~っと立ち尽くす。
コースから外れとぼとぼ歩いていると、すれ違う千葉県民さんが心配そうに胸の前でバツ印を作って声をかけてくださった。
(10.1kmしか走っていないのにガーミンは10.5。皆さんのレポによれば31kmという誤差があった模様)
これまでDNFだけはしたことがない。それが時には僕を支えてくれることもあった。棄権だしね。リタイアだしね。いい響きじゃない。市民ランナーとて、ファンランでマラソンやってないし、れっきとした競技だと思ってやってきた。
走りながら随分迷ったけど、今日走ったことが間違いだと思うようにし、判断ミスのために無理に走るべきじゃない、明日やり直そうと決めた。都合よく解釈すれば、戦略的DNFだ(笑)。
チップを返却し、荷物を受け取り、応援下さったzunzumanさんに御礼をして、そそくさと会場を後にした。






午後は子供たちと出かけ、公園で無邪気に楽しそうに走り回っている姿を見たり一緒に遊んでいると、午前中のことはすっかり忘れさせてくれた。救われた気がした。
奥さんが作ってくれるごはんはいつもいつも美味しい。頑張れる気がした。
日曜日。生憎の小雨で、しかもまたもや強風じゃん!マラソンは自然との闘い。人は自然には勝てない。仕方ない。
シューズはJapan Boost 3。3'57~3'59を目標にった。
風の影響でラップタイムがバラつく。
29km地点でぎりぎり平均4'00だったので、ラストは上げて1:59'45。気象条件が悪い中、最低限の結果は出せた。
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