今朝はトラック練習パートナーのひとり、SUYUさんと奥戸にてスピード系をみっちりと。400m-400m-200mのインターバルを3セットと200mのレペ10本。
アップとダウン含め10kmしか走っていないのに疲労困憊。詳しくは週明けに。
午後は、息子の9才の誕生日会。リクエストに応え苺のショートケーキ。苺は小ぶりの1パックしか残っていなかったので、キウイとブルーベリーを追加。
息子も手伝ってくれた。
グラニュー糖を入れた生卵をかき混ぜたり、
薄力粉を振り入れたり、
苺を洗ったり。
で、娘がネイル磨きに勤しむ間に、完成。スペアミントはスカイバルコニーから収穫。
スポンジの間に挟んだ苺がちょっと余ったので側面に付けてみたけど余計だった。
コロコロ変わる天気予報。明日は走れるかなー?
あ、走るほうのランじゃなくて、娘のランドセルの話。
先日、当ブログに頻繁にコメントくださるワイムラさんがお嬢さんのランドセルについて書かれていて、そういえばうちの娘の中学入学=小学校卒業=ランドセル卒業だな、と思った。
小学校入学式といえば象徴的なのが初めての大きなランドセル。
1年前から始まる、ランドセルを検討・予約するという一連の流れは「ラン活」と言われている。まるでコロナ前の大会エントリーのような様相。幼稚園からも案内が配られたし、恐らくは進研ゼミとかから個人情報が流れたのだろう、大量のカタログが届いたし、妻自身も取り寄せたりした。
グレードによって価格はピンキリの皮革製品だけにちゃんと比較した(笑)。いくつか候補を絞って、実店舗数軒に足を運び、実際に娘が背負って最終的に決めた。まだ小5の6月のことだ。
最近こんなニュースを目にした。とあるメーカーが作成したというドキュメンタリーCM。
子供たちがランドセルを選ぶ様子を親たちが別室のモニターで見守る。何種類ものカラーがある中から黒やピンクが選ばれたのを見て、予想どおりと安堵する親たち。続いて、次は本人が本当に使いたいランドセルを選んでもらいますというアナウンスの後、子供たちは先程とは違う青や他の色を選んだ。
「自分で選ぶこと。それは、6年間大切に使うための最初の一歩」「キミが好きなの、キミが選ぼう」というメッセージでCMが終わる。
YouTubeにアップされたこの動画は大反響で、「めちゃめちゃいいCM」「子供は親が望むものをよく見ていると思う」「知らず知らず親に配慮しているのかなと思うと涙があふれた」といったコメントが寄せられたとのこと。
僕は素直に受け止めることができず、どことなく違和感を感じてしまった。いや、これってメーカー側が作成した映像でしょ。少子化にあってランドセル市場が熾烈な競争環境にあることは容易に想像できる。今の時代、定番の色だけ作っていても他社には勝てないから、複数の色を揃えるなどして差別化を図らなければならない。
子どもたちの意思を尊重させましょうというのはもっともらしい正論ではあるけど、CMの裏にメーカー側の商魂戦略が見え隠れすると思うのは僕だけだろうか。
確かに、ランドセルを使うのは子ども自身だから、子どもに自由に選ばせるのはごく自然なことだ。ジェンダーレスという考え方も浸透してきている。男の子がピンク、女の子が青を選んでも全くおかしくない。親の固定観念を子どもに無理やり押し付けるのは良くないけど、ある程度の誘導はあってもいいような気がする。
その色で本当にいいの?飽きたりしない?汚れが目立つんじゃない?使いやすい?物をたくさん入れられる?まだ5、6歳の子どもに長期的な物事の判断ができるのだろうか。
個性の尊重と言えば聞こえはいいけど、小学校は集団生活や社会のルールを学ぶ場でもある。飽きたら買い替えられるほどの値段じゃないし、相場はアルファフライ2~3足、そもそも6年間使い続ける前提のシロモノ。周りの意見に耳を傾けることや、高価な物を買う際の考え方をガイドするのも親の役目なんじゃないかと思う。
僕と妻は赤かピンクがいいんじゃない?と娘をそそのかしにはその理由をちゃんと説明した。もちろん色だけじゃない。修飾や機能、大きさもしかり。キャラクターものや派手な刺繍とか華美な装飾は避けたい。
娘はとてもオーソドックスなランドセルを選んだ。
6年間大切に使ってくれた。
致命的な傷はないし型崩れもしていない。まだまだ使えそう。愛着がわいたようで、リメイクしたいとも言いだした。検討中だけど、パスケースにするかもしれない。
独断と偏見であーだこーだ書いたけど、役目を終えた娘のランドセルを久しぶりに間近に見て、僕はただ嬉しかった。
今日はテレワーク前の朝ラン超スロージョグ12km。いい天気だし暖かいし、実に心地よいリフレッシュ時間になった。
さて、今週末はスピード系の練習をがっつりやりたい。
昨夜は帰りがけにスーパーで割引になっているお刺身やお惣菜数点を買って、家飲みしながら子供たちから学校での様子を聞く。こういう時間が好きだったりする。
小2の時に好きな子からバレンタインチョコをもらったりしてリア充の息子はその子や仲の良い友達と違うクラスになって残念がっていたけど、新しい友達ができつつある。
娘はガッツリ授業が始まっていて、今のところ順調だとか。昼休みには部活の勧誘があったり放課後に自ら見学に出向き、いくつか候補があるらしい。偶然判明した隣町の小学校出身の子とは毎日一緒に下校するようになったとか。
そういえば、先週月曜日が入学式後の実質的な初日だったわけだけど、帰りにお世話になった塾に寄ってきたらしい。転塾する前の校舎は家から近いし友達も通っていたので、春休み中に何度か顔を出していた。
転塾した校舎は家からは遠いけど通学途中の駅。一番お世話になった担当講師に制服姿を見せたかったのだろう。アポなしでふらっと行ったので、その先生はフリーズしたらしいけどとても喜んでもらえたんだとか。娘なりのけりを付けたんだろうと思う。
他の先生にも会いたかったのでその数日後にも寄った。そして今日も寄るかもしれないと言っていた。どんだけ好きなんだ(笑)。同じ塾でわざわざ家から遠い校舎を自分で選んで転塾しただけあって、よっぽど居心地がいいんだろう。
さて、今夜は超スロージョグ。今日は何だか肌寒い。早く暖かくなって欲しい。
【土曜】
目覚めた時に外からの雨音が伝わってきた。予報通り早朝から本降り。アウチ。予定が詰まっているのであれこれ考えている暇はない。隅田川沿いの高架下は数百メートルしかないし、ガッツリ走るには不向き。
そうだ、こういう時のために目星をつけていたコース、中川に挟まれた荒川左岸の中川水門~平井大橋区間の高速下。
そのまま走れる格好で車に乗り、息子が通っていた幼稚園そばの木根川橋付近のコインパーキングに停めた。スタート地点までは濡れてしまうのは仕方ない。
メニューは20kmのEペースジョグ。雨を完全に避けられるちょうど1kmの区間を行ったり来たり。ひたすら真っすぐの直線。幅も広いし走りやすいけど、アスファルトではなくコンクリートだからか、ちょっと路面が硬く感じる。
10往復20km。雨が強まり、車に戻る時は結構濡れた。深夜~早朝料金が適用され、駐車代は200円!
🚅 🚅 🚅 🚅 🚅
帰宅後シャワー浴びて着替えてパッキング。雨の中9:30出発。東京駅グランスタで各々が食べたいものを買う。新幹線のぞみに乗車。在来線を乗り継いで14時過ぎにリーベルホテルにチェックイン。
ちょっと休憩し、1.5 dayパスが使える15時にUSJ入場!
スパイダーマン、ミニオン・ライド、ミニオン・アイス、3つのアトラクションを楽しんだ。
朝食付きのJTBのプランは追加料金を払えばディナーに変更可能。日曜は朝が早いし、パーク内のレストランは混雑するし、体力温存のため閉園までいるのは避けようとなり、19時にはホテルに戻った。部屋でちょっと休憩してからレストランへ。
これが期待以上で大正解。ビュッフェとは思えないほどのクオリティで、どの料理も凝っていて美味しい。もちろん子供たちが好きそうな定番メニューもたくさん。別料金だけどアルコールの飲み放題を付けて、スパークリングから始め白ワインは4杯。
ゆっくりと寛ぎながら食事できてよかった。
目の前で仕上げてくれる抹茶モンブランで〆た。
子どもたちは疲れ切ってしまいお風呂は部屋で済ませた。このホテルの天然温泉がが目当てのひとつでもあったので、妻と僕は夜の露天風呂、サウナ、ミストサウナを堪能。
【日曜】
4:30起床。特に当てもなくUSJ周辺をのんびり超スロージョグ。スパがあまりにも素晴らしく朝風呂に入りたくてランは6.5kmほどで切り上げた。
7時過ぎにはUSJに到着。
オフィシャル・ホテル特典のアーリー・パークインを使って一般客より15分早く入場。目指すはスーパー・ニンテンドー・ワールド。混雑時には別途エリア入場券が必要で、アトラクションの待ち時間は酷いと200分とか!特典のおかげで入場券不要、待ち時間はたったの15分。
人気が高いらしいエリア内のキノピオ・カフェ。オープン30分前にもかかわらず長蛇の列。比較的すいているうちにブランチにしようと並ぶことにした。
ヨッシーのアトラクションをやって、次はハリーポッター。エリアの建物と雰囲気が一変し不思議な世界に入り込んだ気分にさせられた。80分以上並んだけど、迫力満点のライド。
それにしても何をするにも人の列列列。この週末は春休みの後だしGW前だからそれでも繁忙期ではないらしいけど、パーク内にいるだけでとにかく疲れる。
アイスクリームで小休止した後、パレードを見学。ひとしきりお土産を買わされて買って15時ごろUSJを後にし、帰宅したのは20時前。
めちゃくちゃ疲れた。
帰りは、子供たちはお土産の詰まったバッグ片手に、僕は自分のバッグと家族の荷物が入ったバッグを両肩にそれぞれ斜め掛けし、娘のリュックを胸側に背負い込み、あるあるの哀れなお父さん(笑)。マラソンやるぐらいの体力あるんでしょ?しかも、今朝だって走ったんでしょ?という無言のプレッシャー!?
我が家の泊りがけの家族旅行といえばマイカーでの移動が多かったので、電車移動は新鮮だけど重労働。結構キツキツの日程だったけど、コロナだなんだで数年ぶりで、娘の中学受験お疲れさまと、それに付き合いもろもろ我慢した息子へのご褒美も兼ねていたので、家族で楽しめてよかった。
今朝は超スロージョグ12km、隅田川沿い。今年の桜は長命なのか、場所によって満開になるタイミングが結構ズレているのか、まだまだ楽しめた。
今日は家族で渋谷まで出かけ、お目当てのFLIPPER'Sへ。開店ちょっと過ぎに到着したら既に満席で20人以上待ちの大行列。
暇つぶしに付近を散策。同じ並びには数年前に日本に上陸して話題になったNY発のLUKE'S LOBSTER。
小腹が空いていたので名物のロブスターロールをテイクアウト。僕はロブスターが大好物だ。
過度な味付ではなく、適度なマヨネーズとレモン風味のバターだけでロブスターの旨味を十分に感じられる。抜群に美味い。なんなら、産地よろしく、これが今日のメインでもいいぐらいだ(笑)。
着席まで1時間、オーダーしてから20分待ち、ようやく運ばれた。息子は限定のあまおう、娘はプレーンにチョコレートソースのトッピング、妻は果物大好きだからフレッシュフルーツ、僕はカカオ72%ダークチョコレート。
息子はとにかく苺が大好きなので、ご満悦。
器用な娘はソースのかけ方が様になっている。
僕と妻はデザート系だけじゃ物足りないので、エッグベネディクトBLTを先に頂く。
そして、お待ちかね。
奇跡のパンケーキと銘打っているだけあって、控えめに言って最高。パンケーキ自体の甘さは控えめで卵の風味がやさしく、口の中でふわっと溶けてしまうので、3つもあるのに重くない。
みんな大満足。並んだ甲斐があった。
その後、パルコ内にある任天堂のオフィシャルショップへ。スプラトゥーンにハマっている息子はタコ?のぬいぐるみ、娘はマリオのタマゴのクッション。春休みだから特別に。
昨年の今頃は娘の春期講習が始まり、それ以降は娘の受験が最優先事項だったから、家族4人でこういう時間を持てたのは1年以上ぶりかな。小学生がいる家族のフツーの週末。
さて、明日はポイント練習。河川敷でペース走+ロングジョグかな。
雨・風で寒い中走った日曜の午後は、娘の小学校卒業と12才の誕生日を家族でお祝い。
土曜の「逃走中」イベントの後でという案もあったけど、手作りとなると時間がキビシイので市販モノになる。娘はパパのケーキが食べたいというので日曜になった。
そのうち、写真映えするほうがいいとか言い出すんだろうけど、そうなるまでは期待に応えたい。
ということで、頑張った。
チョコチップ入りシフォンケーキ+チョコカップの苺添え。
シフォン生地をチョコレートでコーティングするバージョンとか、ココアパウダーを混ぜたマーブル模様のは以前作っているので、今回は違うアレンジとして焼いても溶けないチョコチップを入れてみた。重みで沈んで出来上がりとしては表面に寄ってしまうけど、しっかりチョコの食感が残るのでアクセントになる。
レシピだと170度で40分。スイーツ作りのキモは目分量とか大体こんな感じ?といった適当な感覚に頼るのではなく、分量と工程を忠実に守ること。ところがスポンジ系となると、オーブンによってクセがあるので厄介。下手すると焦げ目がついたり、ふくらみが十分じゃなかったりするので、目を離せない。
シフォンにはやっぱり生クリームが合うから、なんとかして使いたいところ。ナッペして苺をデコレーションするとショートケーキになっちゃうからつまらない。コーティング用に買った板チョコもせっかくだから使いたい。
そこで閃いた。以前ネットで見かけたライフハック的な動画で、いつかやってみたいと思っていた。水風船を使ったチョコカップ。
プレートにはチョコペンでメッセージ。あまり細かくは描けないので略して「小卒」にしたんだけど、それだと最終学歴みたいだと指摘された(笑)。さらに「才」が間違ってるとも。いや、途中で分からなくなってくるんだよね。
完成したのがこちら。
シフォンは過去最高の出来で、ふわっふわのしゅわしゅわ。きめ細かく焼き上がって、しっとり。好評で家族みんなあっという間に平らげた。
さて、今夜は超スロージョグ。ちょうど31日が金曜で、土曜から気分的には新シーズンの幕開け。春はスピード強化できるようにしっかりと整えていきたい。
朝から雨。墨田フィールドのジムに行こうか迷うも、この時の予報では明朝も雨。2日連続でトレッドミルは飽きるだろうし、今日はどうぜ超スロージョグ。
ということで、傘差して首都高速下まで行き、1kmもない場所を行ったり来たり。メチャクチャ退屈。我慢の12km。
午後は卒業生向けのイベントとして、PTAが企画した「逃走中」。ハンター役の保護者は黒っぽい服という指定があり、サングラスと黒マスクは支給された。
生憎の雨だったので校庭は使用できず校舎内が舞台となった。複数の保護者が所々でzoomで撮影し、ハンターに捕まった児童はその様子を監獄からモニターで見守ることができる。5分に1回、看守とのじゃんけんに勝てば解放されるというルール。
子どもたちがキャーキャー叫びながら逃げるのを追いかけるのは思ったより楽しい(笑)。3年間コロナで失われた・制限された行事は数知れず。最後に小学生らしいイベントを楽しむことができたのはよかった。
さて、明日は早い時間帯なら曇りっぽい。火曜の祝日に半ばノリでフルを走った後は4日連チャンで超スロージョグをぶちかましたから、パリッとスピードを意識した練習がしたい。
東京は昨日22日、ソメイヨシノが満開で、平年より9日、昨年より5日早いんだとか。そうなると、あるあるで、天気が崩れがち。ということで、昨夜は旧中川の夜桜を楽しもうと超スロージョグ12km。
今日は午前中から雨予報だし、平日朝の荒川河川敷を走ってみたくなり、オフにせず超スロージョグ。
生憎の雨になったけど、娘の小学校卒業式。
こちらに引っ越してきたのが2年生の夏休みだから、娘は4年半通った。うち3年間はマスク生活。
卒業証書授与は担任の先生が名前を呼んで壇上で返事して、校長先生から受け取る。その間に、あらかじめ録音してある音声が流れるという演出。小学校での思い出か、中学に行ったらやってみたいこと・頑張りたいことの意思表明。
娘は「中学校では英語と数学を頑張りたいです。今まで本当にありがとうございました。」
マジメか。
いや、6年間楽しかったです、とか、部活を頑張りたいです、とか、勉強を頑張りたいです、というバクっとした内容がほとんどだから、娘は細かいだけで特に特別感・違和感はない。
でも、自分の子だから当然よく聞こえてしまうのは仕方ないとしても、動画撮影しているスマホを持つ手がブレブレになった。
英語は中高大学、そして社会人になっても間違いなく武器になるし、やっぱり数学的な発想だったり考え方は大事だと思うから、受験が終わってから娘にはずっと言い続けている。問題集もその2科目は既にやり始めている。受験から解放されたばかりなのに・・・と、ちょっと面倒くさそうにしていたけど、なんだよ、ちゃんと伝わってたんじゃん。
今年が95回目の卒業式というザ下町の学校で、小6は2クラス60名弱。中学受験した子は10名もいない。中学受験比率が以前住んでいた豊洲だと8~9割、都内平均が2割という環境に比べれば、どうしてもクラス内で少数派になり、「陽キャ」グループからは「陰キャ」扱いされているらしい。だから、逆に受験組は仲良くなりがち。他の人には分かり得ない、お互いの辛さを共有し合えているんだろう。
そんな小学校にあって、都立中高一貫校の最難関に合格した子が数名いるし、中学受験の男子校最難関と言われるN・K・TKの3冠を成し遂げた子もいる。小3か4の頃、その彼から告白され、まんざらでもない様子だった娘。小6になってからはお互い切磋琢磨する仲になっていた。
親同士は頻繁に連絡し合う仲ではないものの、お互いの状況については子どもを通じて知っていたりする。半ばそんな親たちの意向で集合写真(笑)。20年後30年後、日本を背負って立つ人材になっているかもしれないんだから貴重な写真だ(笑)。
左の女の子は、引っ越して最初の登校日に、「今日からよろしくね!ともだちになろうね!」と書かかれたハート形の折り紙を手渡してくれた。不安の表情から一瞬にして笑顔になったあの時の娘の顔は今でもよく覚えている。お互いの家が近く、よく行き来して遊んでいた。
今日はグループでスカイツリーのライトアップと夜桜を見に出かけるんだとか。いいねー、アオハル。春休みの間にたくさんの思い出を作ってほしい。
娘の中学受験、波乱万丈の5日間だった。
その週は有給休暇を取ったから仕事の会議等が今週に集中しバタバタしっぱなし、今日テレワークでちょっと落ち着いたので、ようやくブログを書ける状況になった。
娘も今週から登校。国語の授業で、こんな学習があったようだ。杉みきこさんという方の作品「あの坂をのぼれば」を題材に、次の文章の続きを想像して書いてみましょう、と。
――あの坂をのぼれば、海が見える。
少年はもう一度、力をこめてつぶやく。
しかし、そうでなくともよかった。今はたとえ、この後三つの坂、四つの坂をこえることになろうとも、必ず海に行き着くことができる、行き着いてみせる。
白い小さな羽根をてのひらにしっかりとくるんで、ゆっくりと坂をのぼってゆく少年の耳に――あるいは心の奥にか――かすかなしおざいのひびきが聞こえ始めていた。
娘の文章はここから。
――あの坂をのぼれば、海が見える。
少年は何度も何度も呪文のように唱えた。そして坂を七つほどこえたころ、少年は不安になってきた。
――なんで、まだ海に着かないのだろう。
だが、海に行くためにひたすら坂をのぼった。すると、ある老人を見かけた。その老人はその坂の近くに住んでいるという。少年は老人にこの近くに海はあるかたずねた。老人はおどろいて、この近くに海なんて無いと答えた。少年は、今までの努力が無駄だったことのショックと、疲労で倒れそうになった。だが、家に帰らなければいけないため坂を下った。フラフラと歩いているとチョウを見つけた。少年がどうにでもなれという気持ちでチョウについて行くと、そこは一面の花畑だった。少年は花畑の美しさに言葉を失った。だが、もう日が沈み始めている。少年はなごりおしく思いながらも坂を下った。
――海は見られなかったけど、花畑を見つけることができた。努力すれば必ず良いことがあるのかもしれない。と、少年は思った。
昨夜読んだ時に、はっとした。
「七つ」というのは、1月も含めた受験回数のことを指しているんだろう。
2/1の前日、娘は38.8度の発熱。危うく全日程でDNSになる可能性もあった中、娘は全身全霊を注いで走り切った。
当日に熱は下がったものの、体の怠さが続き食欲が全くなかった。もうフラフラの状態で、途中で引き返そうか迷ったこともあったし、実際に泣く泣く受験を断念した日もあった・・・。
試験を受けられないどころか家で直前に勉強すらできずベッドで体力回復を図ることしかできないほど体調不良に陥り、不安と恐怖に押しつぶされそうになりながらも、朝になれば這い上がり、試験から帰ってきてからバタンキューという数日間。
昨年の世界陸上で、世界最速夫婦ランナーと新谷選手がコロナ棄権。あの川内選手でさえスペインの大会をコロナ棄権。もちろん彼らをディスるつもりはないし、娘が感染したわけでもないのだけど、どんなに気を付けていても生きていれば体調は崩す。
僕だってそうだ、体調が整わないとか脚の故障や違和感で本命レースにピークを持っていけないなんてことはザラにある。
時にどうしようもならないことで11歳の娘に絶望を味わわせてしまったことを、僕は一生忘れられないかもしれない。
「海」には辿り着けなかったかもしれないけど、その代わり言葉を失うほど美しい「花畑」を目にすることができた。そう思えている娘に、僕は少し救われている。
そして、日が沈めばまた昇るように、その場に立ち止まることなく、前を向き始めている娘。
努力の大切さを学んだ娘。
娘が次はどんな坂に挑戦し、何に辿り着くのか、これからも楽しみだ。